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結節性筋膜炎の2例
著者: 土田敏典1 赤崎外志也1 赤丸智之2 津山健2
所属機関: 1恵寿総合病院整形外科 2国立山中病院整形外科
ページ範囲:P.651 - P.654
文献購入ページに移動症例1は55歳,男性.左前腕屈側に腫瘤があり,MRIのT1強調像では中等度,T2強調像では境界不明瞭な高度信号域を呈し,Gd造影像で不均一に造影された.症例2は48歳,男性.左大腿外側に腫瘤があり,MRIのT1強調像では低信号,T2強調像では境界明瞭な高信号域を示し,Gd造影像では均一に造影された.いずれの症例も症状発現後それぞれ86,55日目に腫瘍を辺縁切除した.術後1年5カ月以上経過しているが,再発を認めていない.
2例ともShimizuの分類上,fibrous typeに相当するものであった.結節性筋膜炎では病期に応じMRI画像も変化するといわれており,今後は,その病期に応じたMRI画像所見の検討が必要と考える.
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