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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻6号

1999年06月発行

文献概要

シンポジウム 整形外科と運動療法

拘縮肩症例への理学療法の必要性と治療期間に関する検討

著者: 小室透1 米田稔2 山下堅史1 竹下正弘1 庄本康治1 立山真治1 高取克彦1 村田佳子1 森下慎一郎1 江後信子1

所属機関: 1大阪厚生年金病院リハビリテーション科 2大阪厚生年金病院整形外科

ページ範囲:P.687 - P.691

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 要旨:拘縮肩症例20名を,2回/週の理学療法を行う群11名と1回/2週の定期的な指導を行う群9名とに分け,理学療法の効果を検討した.さらに,理学療法開始1ヵ月後と2~3ヵ月後における変化についても検討を加えた.痛みは両群ともに有意な改善が見られたが,特に関節可動域に関しては理学療法を行った群で有意な改善が見られた.理学療法開始1ヵ月後と2~3ヵ月後の痛み,日常生活動作,関節可動域の比較においては,両者に有意な差は見られなかった.しかし,症例ごとに関節可動域の変化を見ると,部分的な改善を示すものが多く見られた.
 以上の結果より,拘縮肩に対して積極的に理学療法を行うことの有用性が確認された.また,その効果は,特に関節可動域で開始後1ヵ月で顕著に認められるが,その後においても部分的な改善が得られることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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