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シンポジウム 整形外科と運動療法
開業整形外科医と運動療法
著者: 田辺秀樹1
所属機関: 1田辺整形外科医院
ページ範囲:P.721 - P.724
文献購入ページに移動そこで,都内無床整形外科医院50施設に対して運動療法の対象疾患と治療面積・スタッフの数について,アンケート調査を施行した.結果は,肩関節周囲炎と変形性膝関節症の二つに対して運動療法を行っている施設が多かった.リハビリ室の面積は平均54.3m2で,1日の平均来院患者数は151人であった.また,一人の患者の運動療法に対してかけられる時間は,平均16.8分であった.
首都圏での開業整形外科医院は治療室面積も十分にとれず,人件費も他地域より多くかかり,患者に十分満足の行く治療ができないのが現実である.そこで,運動療法の患者を他施設に委託することにより煩雑さを減らすとともに,経営上でも十分に対応できるために思案する.
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