icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻6号

1999年06月発行

文献概要

シンポジウム 整形外科と運動療法

保険医療からみた運動療法―その現状と未来

著者: 高瀬佳久1

所属機関: 1日本医師会

ページ範囲:P.725 - P.727

文献購入ページに移動
 要旨:日本医師会は医師の生涯教育の一環として,1991(平成3)年から認定健康スポーツ医制度を発足させ,健康増進対策を展開している.各方面に働きかけた結果,1996(平成8)年4月の社会保険診療報酬改正に際し,「運動療法指導管理料」を掲載することができた.
 1997(平成9)年に日本医師会は医療構造改革構想を発表したが,この基本理念は《健康投資》である.日本医師会認定健康スポーツ医に対しアンケートを行った結果,高齢者における運動療法が期待されていることを示唆された.また,運動療法の科学的検証については,多くの学会,多くの文献がその効果の有効性を認めている.適正なメリットの担保の拡大については,健康投資の理念,科学的検証等からみて,「運動療法指導管理料」の適応拡大を強く要請している.
 医療保険における運動療法の今後の課題は,①保険指定医のスポーツ医学の研修,②運動療法処方箋の適切な運用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら