icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻6号

1999年06月発行

文献概要

論述

新しいtension band wiring system(pin-sleeve system)の開発

著者: 糸満盛憲1 関口昌和1 泉敏弘1 内山勝文1 本部純子1 蔵本孝一2

所属機関: 1北里大学医学部整形外科 2ナカシマプロペラ株式会社

ページ範囲:P.735 - P.744

文献購入ページに移動
 抄録:Tension band wiringは骨端部の筋・靱帯付着部の骨折に対する優れた方法として広く普及した.しかし,用いられる軟鋼線の破損による偽関節の形成や,Kirschner鋼線の逸脱による刺激や炎症による疼痛,皮膚の穿孔による感染などの合併症などが問題として残った.
 私たちは,pin-sleeveあるいはspike-sleeveと,7-7縒りwireを組み合わせることによって,従来のtension band wiringの短所を克服することに成功した.材質は人工関節との併用を可能にするためにTi合金製のものと,肘頭骨折,膝蓋骨折,足関節内果骨折の治療に用いるためのstainless steel製の2種類で,wireも対応した2種類が用意されている.Pin-sleeveの刺入部と把持部の間に,浅い切りかきを作ってあるため,pin刺入後容易に折ることができる.固定力は強固で,pinが逸脱することはない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら