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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻6号

1999年06月発行

手術手技シリーズ 最近の進歩

手の外科

末梢神経縫合・移植術

著者: 仲尾保志1 堀内行雄1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.769 - P.783

文献概要

 抄録:末梢神経損傷の治療においては,最初に損傷の程度を正確に診断し,適切な治療法を選択することが重要である.切断損傷の場合は神経縫合を行うが,神経上膜縫合法や神経周膜縫合法,両者の混合型である神経上膜周膜縫合法などの手技があり,その適応は神経束の同定の程度によって選択する.一方,神経の損傷範囲が広い場合は,患者の腓腹神経や内側・外側前腕皮神経から採取した神経片によって欠損部を架橋する,この神経移植にもcable graft法や神経束間神経移植法,inlay graft法,bypass graft法などの手技があり,やはり神経束の同定の程度や損傷の偏在性によって適応を選択する.また,近年は,フィブリン糊やレーザーで神経切断端を接着させたり,神経欠損部を人工的なtubeや脳死者からの同種神経で架橋する試みも行われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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