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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻6号

1999年06月発行

文献概要

臨床経験

胸椎血管腫に対しエタノール注入療法を施行した1例

著者: 小谷俊明1 山縣正庸1 南昌平1 高橋和久1 齋藤朋子1 米本司2 舘崎慎一郎2 花岡英彌3 守屋秀繁1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科 2千葉県がんセンター 3井上記念病院

ページ範囲:P.819 - P.823

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 抄録:胸椎血管腫は稀な疾患で,麻痺症状を呈した症例に対する治療報告例も少ない.下肢麻痺を伴う第5胸椎血管腫に対し,エタノール注入療法を施行し症状の改善が得られたので報告する.
 症例は62歳,男性,下肢麻痺が進行,歩行不能となり,画像上,腫瘍の脊柱管内の進展,脊髄の圧迫像が見られ,第5胸椎血管腫と診断された.治療法として他疾患で広く用いられているエタノール注入療法を選択した.エタノールを経椎弓根的に第5胸椎椎体内にCTガイド下に計6.5ml注入,重篤な合併症は見られなかった.画像上,腫瘍は縮小,脊髄の圧迫像は改善し,神経所見は著明に改善,歩行可能となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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