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文献概要
臨床経験
胸椎血管腫に対しエタノール注入療法を施行した1例
著者: 小谷俊明1 山縣正庸1 南昌平1 高橋和久1 齋藤朋子1 米本司2 舘崎慎一郎2 花岡英彌3 守屋秀繁1
所属機関: 1千葉大学医学部整形外科 2千葉県がんセンター 3井上記念病院
ページ範囲:P.819 - P.823
文献購入ページに移動症例は62歳,男性,下肢麻痺が進行,歩行不能となり,画像上,腫瘍の脊柱管内の進展,脊髄の圧迫像が見られ,第5胸椎血管腫と診断された.治療法として他疾患で広く用いられているエタノール注入療法を選択した.エタノールを経椎弓根的に第5胸椎椎体内にCTガイド下に計6.5ml注入,重篤な合併症は見られなかった.画像上,腫瘍は縮小,脊髄の圧迫像は改善し,神経所見は著明に改善,歩行可能となった.
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