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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻7号

1999年07月発行

文献概要

論述

骨盤支持器を用いた側臥位での人工股関節置換術におけるソケットの設置方法についての検討―骨盤の前・後傾とソケット前開き角について

著者: 山田晋1 渡部亘1 佐藤光三1 楊国隆2 鈴木均3

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科 2山本組合病院整形外科 3秋田労災病院整形外科

ページ範囲:P.845 - P.850

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 抄録:骨盤支持器を用いた側臥位で手術を行う場合,両側の上前腸骨棘が手術台に垂直になるように体位を固定しても骨盤の前・後傾について一定の角度に固定することはできない.われわれは骨盤支持器を用いた側臥位での骨盤前・後傾の程度を評価するため,仰臥位と骨盤支持器で固定した側臥位との仙骨底傾斜角を計測し比較した.対象は股関節に何らかの疾患を持つ28例とした.全例で骨盤支持器で固定した側臥位では仰臥位よりも骨盤は後傾しており,その差は2~20°,平均8.8±4.3°であった.人工股関節置換術を行う場合,骨盤の前・後傾はソケットの前開き角に影響を与えるため,この差を考慮してソケットを設置すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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