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手術手技 私のくふう
橈骨頭骨折に対する鏡視下髄内整復固定法
著者: 新井弘一1 西川真史1 竹内和成1 福田陽1 和田簡一郎1
所属機関: 1むつ総合病院整形外科
ページ範囲:P.851 - P.855
文献購入ページに移動症例数は2例でいずれも関節面に2mm以上の転位を有するMason type Ⅱの橈骨頭骨折である.肘関節鏡視下に骨折部の血腫を除去し骨片の転位の程度を確認した後に,橈骨頚部骨折に対するMétaizeau法に準じて橈骨髄内に刺入したワイヤーを用いて骨片を整復固定した.術後は1週間シーネ固定した後に可動域訓練を開始した.2例とも術後の固定性は良好で,骨折部の再転位を生じることなく骨癒合が得られた.術後6週の抜釘時に再鏡視を行ったが,関節面の整復は良好であった,本法は肘関節周囲軟部組織に対する侵襲が少なく,整容的にも満足する結果が得られるため,適応を選べば有用な方法と思われた.
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