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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻7号

1999年07月発行

文献概要

臨床経験

足指末節骨に発生したbizarre parosteal osteochondromatous proliferationの1例

著者: 西口薫12 岩田淳3 申寳榮2

所属機関: 1財団法人丹後中央病院整形外科 2芦原病院整形外科 3島根医科大学整形外科

ページ範囲:P.935 - P.937

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 抄録:比較的稀とされているbizarre parosteal osteochondromatous proliferationの1例を経験した.症例は14歳男性.6カ月前から,歩行時に左第1足指の疼痛を生じるようになった.1カ月前から,同部の爪が膨隆してきたため当科を受診した.当初は爪下外骨腫と考え,腫瘤切除術を行ったが,4カ月後には腫瘤の再発を認め,再手術を行った.腫瘤は軟骨帽を有する骨性隆起であり,肉眼的に骨軟骨腫様であった.再手術時の病理組織所見では,軟骨細胞に異型性を認め,low gradeの軟骨肉腫に類似していた.また,軟骨帽と骨組織の境界部分には,軟骨と骨梁が不規則に混在し,仮骨様を呈していた.早急な再発をきたした臨床経過および病理組織所見から,Noraらのいうbizarre parosteal osteochondromatous proliferationと診断した.再手術後,再々発はなく経過良好である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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