icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻7号

1999年07月発行

文献概要

臨床経験

5年間経過観察し得た小児腰椎圧迫骨折の1例

著者: 辻崇1 鎌田修博1 豊田敬1 西脇祐司1 木内準之助1 塚原茂2

所属機関: 1けいゆう病院整形外科 2塚原整形外科

ページ範囲:P.945 - P.948

文献購入ページに移動
 抄録:全脊椎損傷に占める小児発生例の割合は低く,また長期観察例の報告も少ない,今回,小児腰椎圧迫骨折の1例を5年間経過観察し,X線像の経時的変化を検討したので報告する.症例は7歳9カ月の男児で,高さ2m程の遊具より落下し受傷した.近医初診時単純X線像にて第3腰椎に圧迫骨折を認め,4の後弯を呈していた,腰椎X線中間位側面像の経時的変化では椎体前縁の高さが回復し,楔状変形のリモデリングと後弯の改善が観察された.後弯の改善は椎体のリモデリングより早期に生じた.われわれはこの原因として,椎体変形のリモデリングが十分に完成する以前の受傷後早期には,椎間板の代償作用による後弯の矯正が働いたと推察しているが,これを示すには受傷後早期からのMRIによる検討が必要であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら