icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻8号

1999年08月発行

文献概要

論述

軟部悪性線維性組織球腫の治療成績

著者: 平田正純1 楠崎克之1 中村紳一郎1 村田博昭1 福録潤1 平澤泰介1

所属機関: 1京都府立医科大学整形外科

ページ範囲:P.987 - P.991

文献購入ページに移動
 抄録:軟部悪性線維性組織球腫(以下MFH)21例の治療成績について検討した.症例は男性11例,女性10例の21例.初診時年齢は38~82歳,発生部位は大腿部11例,肩,前腕,上腕,下腿が各2例で,殿部,膝が各1例であった.Surgical stageはstage Ⅱ 18例,stage Ⅲ 3例であった.手術は20例に施行し,その内訳は,切断2例,広範囲切除12例(追加広切3例を含む),辺縁切除4例,病巣内切除2例であった.化学療法は14例(6例:系統的,8例:非系統的)に施行した,経過観察期間は4~116カ月(平均32カ月)であった.成績はCDFが6例,NED 3例,AWD 3例,DOC 3例,DOD 6例であった.全例の累積5年生存率は66%,stage Ⅱでは72.3%であった,系統的化学療法施行群の半数に遠隔転移を生じ,今後MFHの生命予後を改善するためには有効な化学療法薬剤が必要と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら