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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻8号

1999年08月発行

文献概要

臨床経験

軸椎椎体後部骨折の1例

著者: 飯塚伯12 清水敬親3 長谷川亘1 高岸憲二4

所属機関: 1国立沼田病院整形外科 2群馬大学医学部整形外科教室 3老年病研究所付属病院整形外科 4群馬大学医学部整形外科教室

ページ範囲:P.1029 - P.1032

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 抄録:われわれは稀な軸椎椎体骨折を生じた症例を経験したので報告する.症例は73歳男性.主訴は項部痛であり,約1mの高さより落下し受傷した.受傷機転は不明であった.来院時,神経学的異常はなく,頭部にも特に外傷を認めなかった.X線像およびCTにて,軸椎椎体後部および片側の棘突起に骨折を認めたが,転位も軽度なためハローベストによる保存的治療を開始した.9週にてハローベストを除去しフィラデルフィアカラーとした.受傷後8カ月時における,X線像およびCT像では骨癒合は完成していた.本症例では頭部の強打部位が明らかでなく,片側の棘突起剥離骨折を合併している点から判断して,受傷時の記憶もはっきりしないため明確なことはいえないが,flexionとaxial rotationが作用し,受傷したことが疑われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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