icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻8号

1999年08月発行

文献概要

臨床経験

徒手整復不能であった膝関節脱臼の1例

著者: 佐野栄12 永原健1 青柳康之1 中川晃一1 三橋繁1 藤田耕司1 佐粧孝久1 三橋稔1

所属機関: 1習志野第一病院整形外科 2千葉大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1041 - P.1044

文献購入ページに移動
 抄録:スキー中に転倒し,徒手整復不能であった膝関節脱臼(54歳,男性)の1例を報告した.初診時,X線写真で脛骨の外方亜脱臼,前・後十字靱帯のそれぞれの脛骨付着部での裂離骨折を認め,MRIでは顆間窩での介在物を認めた.介在物は内側膝蓋支帯と関節包であり,受傷後12日目にこれを整復した後,内側側副靱帯修復および前・後十字靱帯pull-outを施行した.術後1年の現在,動揺性,可動域制限は認めない.内側膝蓋支帯と関節包がボタンホール状に裂け,大腿骨内側顆が突出する例などがいくつか報告されているが,本症例では関節包と膝蓋支帯がそれぞれ2カ所で裂け,帯状に顆間窩に嵌頓するといった特殊な形態を呈していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら