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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻9号

1999年09月発行

文献概要

論述

膝屈筋腱―ハイブリッド代用材料を用いた膝前十字靱帯再建術後における𦙾骨骨孔径の変化

著者: 原則行1 安田和則2 宮田康史3 黒部恭啓3 木村正一3 宮城登3 青木喜満3 金田清志3

所属機関: 1岩見沢市立総合病院整形外科 2北海道大学医学部生体医工学 3北海道大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1097 - P.1102

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 抄録:自家膝屈筋腱とポリエステル性人工靱帯を直列結合したhybrid代用材料を用いた膝前十字靱帯再建術症例119例における,術後1年以上の経過時の𦙾骨骨孔径の変化をX線学的に検討した.自家腱が存在する関節内開口部に関しては,骨孔縁に限局した拡大例が正面像で23%,側面像で37%の症例に認められた.拡大例におけるその程度は,2mm以下と軽度であり,術後1年以後の経時的増大傾向は認められなかった.また,その骨孔拡大は臨床成績の低下をもたらしてはいなかった.一方,人工靱帯のみが存在する関節外開口部では骨孔拡大例は正面像,側面像とも12%のみであり,また骨孔縮小例が正面像で74%,側面像で59%に認められた.hybrid代用材料を用いたACL再建術においては,𦙾骨骨孔縁に限局した軽度の拡大は稀ではないが,臨床的に問題となるような著明な骨孔拡大は認められなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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