icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻9号

1999年09月発行

文献概要

整形外科基礎

寛骨臼に対する体外衝撃波の作用―家兎を用いた実験的研究

著者: 西須孝1 高橋謙二1 三橋繁1 和田佑一1 原田義忠1 守屋秀繁1 亀ヶ谷真琴2

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科 2千葉県こども病院整形外科

ページ範囲:P.1103 - P.1109

文献購入ページに移動
 抄録:われわれは,体外衝撃波を用いて局所において非観血的に骨形成を誘導し,臼蓋形成不全症の治療に臨床応用することを最終目的として,成長期家兎臼蓋へ体外衝撃波を照射し,骨形成が誘導されるかを明らかにするための動物実験を行った.幼若家兎8羽を対象とし,体外衝撃波を外側から100MPa,2.5Hzの条件で5,000発照射し,4羽ずつそれぞれ4週後,8週後に骨盤を摘出し,X線学的検討を行った.4週後に照射部におけるwoven boneの形成がみられ,臼蓋嘴より頭側1,3,4mmの高位において臼蓋幅の有意な増大が認められた.8週後では,woven boneは消退したが,臼蓋嘴より頭側4,5,6mmの高位において臼蓋幅の有意な増大が認められた.体外衝撃波が臼蓋において局所的骨形成を誘導することが明らかとなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら