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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻9号

1999年09月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

ACE symmetryプレートによる不安定型橈骨遠位端骨折の治療経験

著者: 長田伝重1 山口哲彦1 中谷徳雄1 岩本玲1 清水左門1 早乙女紘一1

所属機関: 1獨協医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1111 - P.1115

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 抄録:不安定型橈骨遠位端骨折に対してACE symmetryプレートによる治療を行い,術後早期からの手関節可動域訓練を試みているので,短期の治療成績について検討した.対象は1997年11月より本plateを用いて治療した不安定型橈骨遠位端骨折7例で,男性4例,女性3例で,平均年齢は54歳であった.骨折型は関節外単純骨折の不安定型は1例で,関節内骨折は6例であり,Melone分類のⅡ型が5例で,Ⅲ型が1例であった.手術までの期間は平均9日であり,術後の手関節の可動域訓練開始時期は平均8.7日であり,経過観察期間は平均5.9カ月であった.結果は,radial lengthとulnar varianceは6例では手術時から骨癒合時まで良好な整復位を保っていたが,骨粗鬆症の女性は経過とともに悪化した.radial tiltとpalmar tiltは全例で良好な整復位を示していた.治療成績は,excellentが5例で,goodは2例であった.本法は不安定型橈骨遠位端骨折の有効な治療法になりうると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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