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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻9号

1999年09月発行

文献概要

臨床経験

非外傷性股関節脱臼を伴ったvon Recklinghausen病の1例

著者: 黒田昌之1 中瀬尚長1 安井夏生1 越智隆弘1 高橋幸恵2 平林伸治3

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科 2有隣病院整形外科 3井上病院整形外科

ページ範囲:P.1151 - P.1154

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 抄録:非外傷性の股関節脱臼を伴ったvon Recklinghausen病の稀な1例を経験したので報告する.症例は3歳9カ月女児,片側肥大症による脚長差の増大に伴い歩行障害が増強し,単純X線像にて右大腿骨の外反変形と右股関節の脱臼が認められたため,内反骨切り術による股関節の整復と右大腿骨遠位と下腿骨近位骨端線の成長抑制術を行った.術後7カ月の時点で,股関節の脱臼は認められず,脚長差および歩行障害は軽減している.本症例および過去の報告例の検討から,von Recklinghausen病における非外傷性股関節脱臼の成因には,片側肥大に伴う脚長差の増大と,大腿骨の外反変形が深く関与するものと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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