icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科34巻9号

1999年09月発行

文献概要

臨床経験

HGPカップのdisassemblyをきたしたセメントレスTHAの2例

著者: 西登美雄1 皆川洋至1 三浦利哉1 小林志1

所属機関: 1町立羽後病院整形外科

ページ範囲:P.1155 - P.1158

文献購入ページに移動
 抄録:セメントレス臼蓋コンポーネントのメタルシエルとポリエチレンのdisassemblyを来した2例を報告する.症例1は74歳女性.THA術後12年目に椅子から立ち上がる際に脱臼感とともに右股部痛を生じ歩行不能となった.臼蓋側はHGP Iカップが用いられており,70°の外反位となっていた.メタルシェルの爪に折損がみられ,骨頭は金属カップ内で外上方に偏位しメタローシスを来たしていた.HGP IIカップに再置換した.症例2は68歳女性.THA術後7年目に異常音と疼痛を生じた.HGP IIカップは44mm径,外方設置,外反角は40°であった.メタルシエルの爪が折損し,ポリエチレンライナーはメタルカップから後方へ脱転していた.48mm径のトリロジーカップに再置換した.HGPカップには爪構造に問題があり,設置不良や体重,活動性などの要因が加わり破損に至ったものと考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら