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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻1号

2000年01月発行

文献概要

論述

Scapulohumeral rhythmに関する新しい知見―運動の速さとリズムの関係

著者: 原田拓1 菅本一臣1 町田明敏1 宮本隆司1 竹内英二1 冨田哲也1 越智隆弘1

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科

ページ範囲:P.5 - P.11

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 抄録:scapulohumeral rhythmの研究は1900年代初期のCodmanやInmanら以降,数多くなされてきた.今回われわれは健康成人男性6例11肩を対象とし,上肢挙上下降運動速度の違いがscapulohumeral rhythmに及ぼす影響について検討した.方法は,挙上下降運動をfluoroscopyを用いて撮影し,動態画像をコンピュターに取り込み,各画像ごとにNIH image softを用いて角度を測定,GH/ST比を算出した.その結果,上肢挙上下降運動速度の違いによりscapulohumeral rhythmが様々に変化すること,左右間・個体間でrhythmが異なることが明らかとなった.このことはいままでのrhythmに関する概念を変えるものであり,動作の多様性という運動生理学見地からみると非常に合目的であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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