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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻10号

2000年09月発行

文献概要

論述

膝後十字靱帯再建術後の𦙾骨骨孔変化

著者: 山崎哲也1 高澤晴夫2

所属機関: 1横浜市立港湾病院整形外科 2横浜市スポーツ医科学センター

ページ範囲:P.1081 - P.1085

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 抄録:𦙾骨骨孔を前方アプローチにて作製する鏡視下膝後十字靱帯(PCL)再建術後の𦙾骨骨孔変化を調査した.対象は術後1年以上経過観察し得た男性25例25膝で,術直後と最終経過観察時の単純X線側面像にて𦙾骨骨孔の近位開口部および遠位開口部の幅を測定した.骨孔の位置,走行角度および再建材料の違いによる骨孔変化と臨床成績との関連性を検討した.3mm以上を有意な変化とすると,近位開口部の骨孔拡大を13例(52.0%)に認め,方向は全例前方に拡大していた.骨孔の位置および走行角度と骨孔拡大との間には関連性を認めなかったが,再建材料として二重折りの半腱様筋腱,薄筋腱(WSTG)よりWSTGに腸胚靱帯を加えたもの(WSTG+ITB)に骨孔拡大の頻度が増加する傾向が見られた.骨孔拡大と臨床成績との間に有意な関連性は認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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