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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻10号

2000年09月発行

文献概要

論述

高齢者大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭置換術の費用対効果向上の試み

著者: 佐藤智太郎1 関泰輔1 石田義博1

所属機関: 1半田市立半田病院整形外科

ページ範囲:P.1103 - P.1106

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 抄録:高齢者大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭置換術の医療費の現状と節滅の可能性について検討した.外国製のインプラントを使用して2週間程度の安静期間をとっていた1993-94年の時期と,国産の人工骨頭で術後早期荷重をした1997-99年の時期の各30例についてレセプトを含めて調査した.後者の方が退院可能な症例が多く(21:27例),入院期間が短く(59.2:23.5日),さらに入院,手術に要した費用が大幅に減少した(256:168万円).短期のX線写真の経過観察では,早期荷重によってインプラントの緩みが増加したとはいえなかった.人工骨頭を院内の在庫とすることで早期に手術が可能であった.インプラントの差額は病院にとっての収益となりうると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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