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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻10号

2000年09月発行

文献概要

臨床経験

Morel-Lavalle lesionの1例

著者: 外川誠一郎1 大関覚1 高野研一郎1 野原裕1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院整形外科

ページ範囲:P.1175 - P.1178

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 抄録:Morel-Lavalle lesionにより発症したと思われる術後骨髄炎を経験したので報告する.症例は交通事故にて受傷した男性で,骨盤骨折・膀胱破裂をはじめとする多発骨折の患者で,膀胱縫合術・大腿部の挫創処置の後,受傷後7日に臼蓋観血的整復固定術を行いMRSA骨髄炎を生じた.感染は術創部だけではなく,大腿部前面の皮下にまで広がり,Morel-Lavalle lesionが存在したことが想定された.2カ月後,開放療法にてようやく感染を沈静化させることができた.骨盤骨折に観血的な治療を行う際は,術前にこの病態に対し対策をたてることが必要と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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