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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻11号

2000年10月発行

文献概要

シンポジウム スポーツによる肘関節障害の診断・治療

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著者: 荻野利彦1

所属機関: 1山形大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1188 - P.1189

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 スポーツ人口の増加に伴いスポーツによる外傷と障害が増加している.一般に,スポーツによる傷害は肩関節や膝関節に多いことが知られているが,各スポーツにより特有の障害が引き起こされることも良く知られている.野球肘あるいはテニス肘などはこれらのスポーツが肘関節障害を来しやすいために付いた呼び名である。肘関節のスポーツ障害には,腕の使い過ぎによる肘関節の内側部痛と外側部痛,変形性肘関節症,遅発性尺骨神経麻痺などの絞扼性神経障害,肘頭骨端炎などがある.腕の使い過ぎによる肘関節の内側部痛は内側型のテニス肘あるいは野球肘と呼ばれ,これには上腕骨内上顆炎,肘関節内側側副靱帯損傷,上腕骨内上顆骨端線障害あるいは同部の骨端核の骨化障害などが含まれる.肘関節の外側部痛は外側型のテニス肘あるいは野球肘と呼ばれ,上腕骨外上顆炎,上腕骨小頭の離断性骨軟骨炎などが含まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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