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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻11号

2000年10月発行

文献概要

シンポジウム スポーツによる肘関節障害の診断・治療

スポーツによる肘関節離断性骨軟骨炎の治療

著者: 村上恒二1 重信浩一2

所属機関: 1広島大学医学部保健学科 2国家公務員共済組合連合会吉島病院整形外科

ページ範囲:P.1209 - P.1215

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 肘離断性骨軟骨炎の47例に対して骨釘移植を中心とした手術的治療を行い術後成績に検討を加えた.術前のX線診断は,三浪の分類と岩瀬の分類を併せ用いて分類した.手術は小頭部の骨軟骨片の術中直視下所見により骨釘移植のみ,海綿骨移植と骨釘移植,そして遊離体の摘出と骨釘移植の3群にわけ行った.術前のX線診断と術中直視下所見の両者を対比したところ,一致しない症例が多く見られ,透亮期が必ずしも早期病変とは言えないことが明らかであった.小頭部の形状修復は骨軟骨片に剥離がなく安定した骨釘移植のみの群に最も良好な成績がみられた.遊離体期の症例で最も成績が劣っており,早期の手術の有用性が明らかとなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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