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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻11号

2000年10月発行

文献概要

シンポジウム スポーツによる肘関節障害の診断・治療

スポーツによる肘関節離断性骨軟骨炎の治療

著者: 島田幸造1 秋田鐘弼1 濱田雅之1 中田研2 吉田竹志2

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科 2関西労災病院整形外科

ページ範囲:P.1217 - P.1226

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 要旨:肘関節の離断性骨軟骨炎に対する治療法について述べた.その進行の程度により治療法が異なるため病期に応じた治療指針を明確にしておく必要があり,その診断にはX線像のtangential viewやMRIが有用である.治療の原則は投球中止と安静による保存療法であるが,実際には病期が進行してから病院を訪れるケースも多い.保存療法で改善しない病変に対しては外科的に病巣の再接合、切除・掻爬,再建術などが必要となる.関節鏡の導入による小侵襲手術手技の発達と骨軟骨移植など新しい再建法により,従来の方法に勝る成績が得られつつある.今後も長期にわたる経過観察が必要であるが,現在われわれは,分離前期には骨接合術、分離後期以降では小病変では関節鏡視下掻爬術,大きな病変では症例に応じて自家骨軟骨移植などの再建術を選択すべきと考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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