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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻11号

2000年10月発行

文献概要

シンポジウム スポーツによる肘関節障害の診断・治療

スポーツによる肘関節側副靱帯損傷の診断と治療

著者: 仲尾保志1 高山真一郎1 堀内行雄2 伊藤恵康3 竹田毅4

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科 2川崎市立川崎病院整形外科 3慶友整形外科病院 4慶應義塾大学医学部スポーツクリニック

ページ範囲:P.1227 - P.1233

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 要旨:スポーツによる肘関節側副靱帯損傷は,肘関節の疼痛や不安定性を生じてスポーツ活動を障害する.新鮮例の治療は保存療法が中心となるが,動揺性が著しい場合は靱帯に加えて関節包や筋群の断裂を合併しているため,観血的修復が必要になる.一方,陳旧例の場合は様々な病態が疼痛の原因となっており,病態を正確に診断することが治療のカギとなる.早期復帰のため保存療法を主体に治療する場合も多く,手術にいたっても遊離体の切除のみで軽快する症例も少なくないが,靱帯が瘢痕化して不安定性を有する症例には靱帯再建手術が適応となる.この際,biomechanicalな研究の知見から,内側では前斜走靱帯,外側では外側尺側側副靱帯が主な再建の対象となる.近年は,手術法の工夫によって,靱帯再建後も早期にスポーツ活動へ復帰することが可能となってきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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