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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻11号

2000年10月発行

文献概要

シンポジウム スポーツによる肘関節障害の診断・治療

スポーツと変形性肘関節症

著者: 三原研一1

所属機関: 1昭和大学藤が丘リハビリテーション病院整形外科

ページ範囲:P.1243 - P.1249

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 要旨:現役野球投手143名の両側肘関節X線像から,投球側の関節症変化の部位と程度を検討した.骨棘の形成は肘頭先端,鉤状突起内側に最も多く,鉤状突起先端,肘頭内側,滑車内側にも多く認めた.しかし,橈骨頭や上腕骨小頭周囲の骨棘は少なかった.関節症変化は野球歴が長いほど,年齢が高いほど高度であった.
 個々の骨棘について検討すると,肘頭先端,鉤状突起先端,鉤状突起内側、肘頭内側の骨棘および内上顆基部の骨片は比較的野球歴の短い症例でも高率に認めた.また,内側の骨棘は合併するものが多く,内側の関節症変化が高度になるほど可動域制限も高度であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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