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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻11号

2000年10月発行

文献概要

境界領域/知っておきたい

アトピー性脊髄炎

著者: 吉良潤一1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院脳研神経内科

ページ範囲:P.1276 - P.1278

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【アトピー性脊髄炎とは】
 アトピーは,通常はダニやスギ花粉など無害で普遍的に存在する環境抗原に対して,高IgE応答を呈する体質をいう.アトピー性皮膚炎や気管支喘息では約8割が血清全IgE値が高くアレルゲン特異的IgEが陽性であることから,これらのアトピー性疾患はアトピー体質を背景に発症すると考えられている.近年,日本を含めた先進諸国でアトピー性疾患が激増しているが,アトピーにより中枢神経が侵されるような疾患は知られていなかった.
 ところが,最近われわれは,アトピー性皮膚炎患者に臨床的に特徴ある脊髄炎が発症することに気づいた2~4).この特徴を以下にまとめる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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