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臨床経験
大腿骨転子間部に発生した類腱線維腫の1例
著者: 陣内均1 園田万史1 広野正邦1 高畑正人1
所属機関: 1西脇市立西脇病院整形外科
ページ範囲:P.1295 - P.1298
文献購入ページに移動症例は55歳女性で,右大腿部の鈍痛を主訴としていた.X-Pで,右大腿骨転子間部に嚢腫状陰影を認めた.MRIで,病巣はT1で低,T2で高輝度を示し,モザイク様であった.手術所見で,硬化壁内部は空洞で,壁面より弾性硬,灰白色の組織が採取された.病巣掻爬を行い,腸骨より採取した海綿骨とHAを充填した.病理組織では,典型的な類腱線維腫の所見であった.
本症報告例のMRI所見は多彩で,これは術中所見も考えると,本症はある程度の大きさで内部に空隙を持ちつつ成長するのではと推測される.
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