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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻11号

2000年10月発行

文献概要

臨床経験

腰椎固定術後に椎間板ヘルニアを発生した破壊性脊椎関節症の1例

著者: 宮下智大1 山縣正庸1 高橋和久1 田内利幸1 畠山健次1 平山次郎1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1299 - P.1303

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 抄録:破壊性脊椎関節症(DSA)に対して腰椎後側方固定術を行ったが,術後5カ月で隣接椎間に椎間板ヘルニアを発生した症例を経験した.ヘルニア塊摘出と当該椎間の固定を行い,術後症状の軽快をみた.ヘルニア塊の病理組織像にはアミロイドの沈着を認めた.DSA患者では脊椎の不安定性と椎間板の脆弱性があり,固定術は隣接椎間板への影響が著明に生じる.本症例では術前からL5/S1椎間板の変性を認め,線維輪の易損性が高かったためヘルニアが生じたと思われる.DSA患者に対する脊椎固定術を行う際には隣接椎間への影響を含め詳細な検討が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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