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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻12号

2000年11月発行

文献概要

シリーズ 関節鏡視下手術―最近の進歩

手関節背側ガングリオンの鏡視下治療

著者: 西川真史1 藤哲2 三浦一志3 新井弘一3 成田伸治3

所属機関: 1むつ総合病院整形外科 2弘前大学医学部整形外科 3青森県立はまなす学園

ページ範囲:P.1347 - P.1352

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 抄録:われわれの施行している手関節ガングリオン根治術の手術手技とその成績について報告する.症例は23例(男性10例,女性13例)23関節(右14関節,左9関節),年齢は12~83歳(平均43歳).全例手関節背側中央に腫瘤を触れ運動痛を訴えていた.6カ月以上再発を繰り返した例は11例,初発例は9例,観血的に治療後再発した例は3例であった.術前検査としてMRIを行い,ガングリオンが舟状月状骨関節背側に接しているのを確認した.鏡視はⅠ・Ⅱ portalから行い,プローブやシェーバーはⅣ・Ⅴ portalから刺入する.ガングリオン例では舟状月状骨靱帯背側関節包付着部にガングリオンの基部が存在する.治療は関節鏡視下に確認したガングリオン基部を背側関節包と周囲の軟部組織を含めてシェーバーで切除した.全例にガングリオンの基部の切除が可能で経過も良好であった.手関節鏡の応用はガングリオンの発生部位がほとんど一定なことと,portalを工夫することで十分な視野が得られたことも有利な点であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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