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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻12号

2000年11月発行

文献概要

臨床経験

小児化膿性仙腸関節炎の1例

著者: 鉄村信治1 大坂芳明2 小山茂和2 山崎久2 金明博3

所属機関: 1高槻赤十字病院整形外科 2南大阪病院整形外科 3大阪医科大学整形外科

ページ範囲:P.1407 - P.1409

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 抄録:比較的稀な小児化膿性仙腸関節炎の1例を経験したので報告する.症例は12歳女性.腰部,左臀部,左股関節部痛を主訴に来院した.入院時の単純X線では腰椎,股関節に異常は認めず,6日目に施行したMRIにて左仙腸関節部にT1強調画像で低信号領域を認めた.7日目に施行した骨シンチグラフィーでは同部に異常集積像を認めた.化膿性仙腸関節炎は特徴的な臨床症状に乏しいこと等から,他の炎症性疾患との鑑別に難渋することが多く早期診断が困難であるとされている.発熱,腰部痛,臀部痛および股関節部痛を訴える患者の診断に本疾患も考慮に入れる必要がある.また,早期診断にMRIは骨シンチグラフィーに劣らず優れた感受性を示す検査法であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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