icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻13号

2000年12月発行

文献概要

視座

「インフォームド・コンセント」に想う

著者: 三河義弘1

所属機関: 1川崎医科大学整形外科

ページ範囲:P.1431 - P.1432

文献購入ページに移動
 インフォームド・コンセントという語が人口に膾炙して久しい.日本語では「説明と同意」と訳され,その意味するところは「医療の主体者である患者が公正な判断ができるように情報公開すること」あるいは「患者と医療の不確実性を分かち合い,患者が最善の選択ができるように情報公開すること」とされる.最近では,インフォームド・ディシジョン(informed decision),あるいはインフォームド・チョイス(informed choice)と言われることが多いとも聞く.
 このインフォームド・コンセントなる語が導入される以前から,これに類すること(説明)は当然行われていた.ただ,この説明は経験則に基づくところが大きく,Evidence-based Medicine(EBM)の面からは不充分であったことは否めない.しかし,いざEBMに基づいた説明をしようとしても,我が国では残念ながら充分な科学的データの蓄積がなく,勢い従来通りの説明に少々色をつけた程度で済ませているのが現状であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら