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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻13号

2000年12月発行

シンポジウム 21世記の整形外科移植医療~その基礎から臨床応用に向けて

骨欠損の修復(骨形成能を有するヒト間葉系幹細胞・セラミック複合体)

著者: 大串始1 吉川隆章1 中島弘司1 高倉義典1

所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.1441 - P.1447

文献概要

 要旨:骨髄には間葉系幹細胞が含まれ,この幹細胞は骨芽細胞や軟骨細胞へ分化する.われわれはこの骨芽細胞への細胞分化を引き起こすために,幹細胞と多孔体のセラミックとの複合体を作製している.この複合体は生体内外で骨芽細胞への細胞分化のみならず骨基質をも産生し,まさに新生骨形成能を有する複合体である.興味深いことであるが,かなりの高齢者のヒト骨髄細胞を用いてもこの幹細胞は増殖可能であり,また骨形成能も有する.本稿ではこれまでの幹細胞/セラミック複合体ついての研究を概説し,その臨床応用の可能性について論じる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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