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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻13号

2000年12月発行

文献概要

論述

Blount病に対するOrthofix創外固定器を用いた変形矯正

著者: 篠原裕治1 亀ケ谷真琴1 國吉一樹1 久光淳士郎1 守屋秀繁2

所属機関: 1千葉県こども病院整形外科 2千葉大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1513 - P.1520

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 抄録:Blount病7例9肢(infantile type:4例6肢,adolescent type:3例3肢)に対し,Orthofix創外固定器を用いて𦙾骨の矯正骨切りと骨延長を行った.骨切りは矯正角度が20°以下の場合はwedge,20°を越える場合にはdomeとし,mechanical axisが膝関節中央より外側を通過するように過矯正した.骨延長は,片側例では脚長差+10mm,両側例では𦙾骨が大腿骨長の90%になるように行った.手術時年齢はinfantile typeが平均4歳10カ月,adolescent typeが平均11歳6カ月であった.術後観察期間平均5年(3~9年)の最終調査時に内反膝の再発は1例もみられず,また,infantile typeに認めた𦙾骨近位内側骨幹端部のX線学的変化はほぼ正常化していた.しかし,調査時の片側例の脚長差は平均12mmであった.本法で再発を生じなかった理由として,矯正角度の術中誤差が少ないこと,骨延長による利点,外反過矯正にしたこと等が考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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