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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻13号

2000年12月発行

文献概要

器械

脊椎内視鏡手術における新技術―3次元内視鏡と内視鏡保持ロボット

著者: 上村幹男1 湯澤洋平2 木下哲也2 伊東秀博2 高橋淳2 中村功2 平林洋樹2 高岡邦夫2

所属機関: 1諏訪赤十字病院整形外科 2信州大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1521 - P.1525

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 抄録:鏡視下手術は,侵襲が小さい,小さな手術創で明るく拡大された術野が得られる,術後疼痛が少ないなど様々な利点がある優れた手術である.われわれは,鏡視下手術の立体感がないという欠点を克服するために3D内視鏡を導入した.3次元内視鏡は,実験では通常の内視鏡と比較して優位に掴む時間も短く,操作は正確であった.実際の手術では完全な立体視は不可能であるが,鏡視下にも前後関係が明らかであり,手術操作が容易であった,また,鏡視下手術では長時間安定した視野を得ることが重要であり,内視鏡を把持し,操作するロボット(AESOP2000)を導入した.このシステムは,フットスイッチもしくは手元のスイッチを使用して.自在に内視鏡の方向を変えることが可能であり,記録した位置に視野を戻すこともできる.さらに.術者の音声指示による操作も可能である.一定の位置で内視鏡を保持し,かつ自由に操作可能な内視鏡把持ロボットは有用であった.しかし,いずれのシステムも完成度は不十分であり,まだまだ改良の余地は残されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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