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体外衝撃波
著者: 池田和夫1
所属機関: 1金沢大学医学部整形外科
ページ範囲:P.1532 - P.1534
文献購入ページに移動体外衝撃波(Extracorporeal Shock Wave:ESW)を応用した腎結石破砕法は,泌尿器科領域で広く普及し,世間一般でも「切らなくても治せる」ことが常識として通用している.しかし,整形外科領域においては「体外衝撃波(ESW)」という言葉に,まだなじみが薄い.しかし,1990年代に入ってから,ヨーロッパを中心に体外衝撃波は,整形外科的治療に応用されてきている.例えば,人工股関節再置換術時に,セメントを除去する一助として用いられたり,偽関節の治療に応用されたりしてきた6,8).日本でも,2000(平成12)年の第26回日本骨折治療学会(東京)において,シンポジウム「骨形成に関する最近の進歩」の中で,体外衝撃波による骨形成誘導が取り上げられるようになった.
われわれは1992年から,体外衝撃波の骨新生誘導について研究を行ってきており1~3),体外衝撃波の整形外科領域への応用について紹介する.
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