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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻13号

2000年12月発行

文献概要

臨床経験

高度の骨盤輪不安定症をきたしたpelvic insufficiency fractureの1例

著者: 後藤晃1 高橋豊1 森友寿夫1 藤井学1 山澤猛1

所属機関: 1八尾市立病院整形外科

ページ範囲:P.1559 - P.1561

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 抄録:Pelvic insufficiency fractureにより高度の骨盤輪不安定症を呈した1例を経験したので報告する.症例は68歳女性で,明らかな外傷はなく左鼠径部痛が出現した.単純X線像にて左恥骨骨折を認め,pelvic insufficiency fractureと診断し安静加療を行った.4カ月後、恥骨部の骨融解に加え左仙骨翼の骨折を生じ,歩行時並びに体動時の骨盤部での不安定感が出現した.ストレス撮影の結果、骨盤輪の矢状面並びに水平面での不安定性を認め,高度の骨盤輪の破綻による多方向性の骨盤輪不安定症と考えられた.骨盤装具を用いて骨盤部の固定を行い,現在発病後1年であるが疼痛は軽減し歩行可能な状態である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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