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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻3号

2000年02月発行

文献概要

シンポジウム 変形性膝関節症の病態からみた治療法の選択

変形性膝関節症の発症および悪化因子への対応

著者: 古賀良生1 大森豪2 松枝宗則2 塩崎浩之2 寺島和浩3

所属機関: 1新潟こばり病院整形外科 2新潟大学医学部整形外科 3新潟大学工学部

ページ範囲:P.117 - P.123

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 要旨:わが国においては一次性の内反変形に伴う内側型が最も多く,人口の高齢化とともに増加している.14年間で3回にわたる疫学調査の結果,加齢,女性,肥満が悪化要因で,内反変形や関節弛緩性が悪化に関与していることが判明した.これら悪化要因と進行過程の関連は,生体力学的検討から立脚時の運動の破綻として理解できる.変形性膝関節症に対する治療法の選択は,X線上の進行度,症状の強さや年齢等の要素のみではできない.患者の大多数が対象となる保存療法は減量,筋力強化や装具療法において,その意義を悪化要因との関連で説明し,患者に理解させることが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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