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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻3号

2000年02月発行

文献概要

シンポジウム 変形性膝関節症の病態からみた治療法の選択

変形性膝関節症に対する鏡視下手術

著者: 守屋秀繁1 南昌平1 高橋和久1 山縣正庸1 和田佑一1 佐粧孝久1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科

ページ範囲:P.133 - P.139

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 要旨:変形性膝関節症に対する鏡視下手術のある程度の有用性は認められているところである.本論文は異なった病態についての成績を明らかにすることを目的とした.また,屈曲拘縮を伴った高度変形性膝関節症に対する新しい鏡視下手術の術式として,従来のデブリードマンに加えて,𦙾骨上端後内側の関節包を含む軟部組織の剥離術を加える方法を開発し,その術後成績も提示した.JOAスコア平均では,内側半月板変性断裂が主病態であった症例に対するデブリードマンは術前66.3点が術後87.3点に,鏡視下内後側解離術では術前56.0点が術後71.2点に,外側型変形性膝関節症に対するデブリードマンでは術前72.2点が術後85.5点に改善した.PF型は4症例であり成績は一定しなかった.変形性膝関節症に対する鏡視下手術の成績は人工関節置換術に及ぶものではないが,諸条件によっては選んで良い一つの術式である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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