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論述
腰痛の鍼灸治療の現状
著者: 李俊熈1 中間季雄1 星野雄一1
所属機関: 1自治医科大学整形外科学教室 2 3 4 5
ページ範囲:P.171 - P.175
文献購入ページに移動日本では工場職員1,840名,病院職員487名,および主婦492名を,アジアでは看護職員(韓国:N=235,台湾:N=288,タイ:N=308)を対象とし,腰痛の既往,程度,頻度および治療方法についてアンケート調査した.
アンケートの回収率は工場職員74%,病院職員93%,主婦100%,韓国75%,台湾88%,タイ94%であった.腰痛治療歴がある例のなかで鍼灸治療を受けたことのある例は,工場職員17%,病院職員12%,主婦26%,韓国19%,台湾9%,タイ5%であった.日本の例で鍼灸治療歴のある例(N=221)の特徴を検討してみると,その50.2%が医療機関も受診したことがあり,鍼灸治療歴のない例より,女性に多く,やや高齢で,腰痛の程度と頻度が高く,多くの種類の治療を受療していた.
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