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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻3号

2000年02月発行

文献概要

論述

距骨下部骨折の診断に対するCTの必要性と受傷機転について―第二報

著者: 岡本秀貴1 柴田義守1 西源三郎1 多湖教時1 土屋大志1 千葉剛裕1 奥村弥1 池田威2 和田郁雄3

所属機関: 1愛知県厚生連海南病院整形外科 2名古屋市総合リハビリテーションセンター 3名古屋市立大学医学部整形外科

ページ範囲:P.177 - P.182

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 抄録:われわれは,従来の距骨頚部骨折や体部骨折以外で距骨下関節面に骨折線が及ぶ距骨骨折を距骨下部骨折と定義した.距骨下部骨折は単純X線写真や断層X線写真だけでは正確な診断が困難で,見逃されることが多い.1989年から1997年までの9年間に,距骨下部骨折の診断に対して水平面・前額面の2方向のCT撮影が有用であった12例12足を経験した.12例および過去の報告例をもとにCT所見で8型に分類した.距骨外側突起骨折は従来報告された受傷機転とは違い,足関節に過度の外反力が加わり腓骨と踵骨とに外側突起が挟まれて骨折が生じるものと思われる.また,われわれは後内側結節の前方部分で踵骨載距突起に対する距骨部分を距骨内側結節とした.内側結節骨折も足関節の内反強制によって内果先端が衝突して載距突起との間で内側結節が挟まれて生じると思われる.距骨下部粉砕骨折は種々の外力に軸圧が加わって生じると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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