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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻4号

2000年03月発行

文献概要

論述

足関節X線の外果透亮像に関する検討―Avulsive cortical irregularityに関して

著者: 宮城哲1 石井朝夫1 宮川俊平1 林浩一郎1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系整形外科教室

ページ範囲:P.251 - P.255

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 抄録:1991年4月から1995年3月までの当大学保健管理センター受診時の足関節X線写真を対象として,外果透亮像の発現頻度・形態的特徴および,スポーツ活動との関連を検討した.スポーツ群は体育学部学生で238関節,平均年齢19.7歳,非スポーツ群はそれ以外の学生で214関節,平均年齢20.1歳であった.透亮像を認めた症例は,スポーツ群10(男性7,女性3)関節(4.2%),非スポーツ群5(男性1,女性4)関節(2.3%)で,両群間にχ2検定による有意差はなかった.発現部位は前後像で腓骨の骨幹端部に内側から中央にかけて,足関節裂隙の近位約1cmに存在し,周囲に硬化像を伴っていた.側面像は腓骨前面に皮質骨の欠損・不鮮明化を呈した.臨床症状はほとんど認めなかった.本透亮像はX線形態学的に大腿骨遠位内側皮質に発症するavulsive cortical irregularity(ACI)と多くの類似点を有し,前𦙾腓靱帯からの牽引によるACIであると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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