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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻4号

2000年03月発行

文献概要

論述

骨付き膝蓋腱を用いた前十字靱帯再建術後の関節鏡所見と臨床評価―2年以上の経過症例について

著者: 岩井誠1 杉本和也1 森本守1 三馬正幸2 藤沢義之3

所属機関: 1済生会奈良病院整形外科 2三馬整形外科 3奈良新大宮整形外科

ページ範囲:P.267 - P.272

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 抄録:骨付き膝蓋腱を使って前十字靱帯再建術を行ったスポーツ選手88症例(89膝)について,術後1年目における抜釘時の再建靱帯の再鏡視像と徒手検査の結果を検討した.さらに,術後2年以上の経過症例において,臨床成績を評価しスポーツへの復帰を追跡調査した.1年目の鏡視所見は靱帯の緊張良好なものが67膝(75%),前方引き出しによって緊張の確認できるものが20膝(24%),不良が1膝(1%),断裂が1膝であった.徒手検査において,Lachman testは陽性16膝(17%)(end pointなし3膝),軽度陽性24膝(26%),陰性49膝(55%)となった.pivot shift testは3膝(3%)陽性であり成績不良となったが,90%以上が良好な制動性を示した.術後2年目のLysholm scoreは平均89点であった.88人中81人は自分の望むスポーツに復帰できていた.14人は全国レベルの選手であり,12人が受傷前の状態に復帰していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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