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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻4号

2000年03月発行

文献概要

論述

腫瘍用人工関節置換術後に生じた重篤な合併症の処置

著者: 村田博昭1 楠崎克之1 中村紳一郎1 平田正純1 橋口津1 平澤泰介1

所属機関: 1京都府立医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.281 - P.285

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 抄録:腫瘍用人工関節置換術後に比較的重篤な合併症を生じた17例について,処置法とその治療成績を検討した.深部感染は8例(うち遅発感染4例)に生じ,1例は切断術を行った.残りの7例は局所洗浄あるいは抗生剤入りセメントビーズとスペーサーを用いることで患肢温存が可能であった.再発を生じた2例は切断を余儀なくされた.股関節脱臼は関節包外に切除した後,全人工股関節置換を行った3例で脱臼を生じたが,保存療法で軽快した.人工関節の弛み,破損は全例インプラントの再置換が可能であり,長期生存が見込める患者にはセメント固定は避けた方がよいと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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