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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻4号

2000年03月発行

文献概要

整形外科/知ってるつもり

Superior facet syndrome

著者: 大谷晃司1 菊地臣一1

所属機関: 1福島県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.316 - P.318

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【定義と歴史】
 Superior facet syndromeとは,脊柱管の外側陥凹で上関節突起内側縁により神経根が絞扼され,神経根症状が惹起される病態をいう.歴史的には,Epstein JAが坐骨神経痛を呈した15例の報告をし,手術所見からこの呼称を使用したのが最初である4).彼は,その中で,superior facet syndromeの特徴を以下のように述べている.
 1)片側または両側の強い下肢痛を有する.腰痛を伴うこともある.
 2)Laségue徴候が陽性である.
 3)神経脱落所見を呈する症例は少なく,あっても軽い.
 4)脊髄造影での異常所見は乏しい.
 5)手術所見では,椎間板ヘルニアはなく,黄色靱帯切除と上関節突起の内側縁の切除で神経根が緩むのが確認される(図1-A,B).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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