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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻4号

2000年03月発行

臨床経験

McCune Albright syndromeに伴うShepherd's crook deformityの1治療例

著者: 大日方嘉行1 土谷一晃1 上野悟1 井形聡1 勝呂徹1

所属機関: 1東邦大学医学部整形外科

ページ範囲:P.341 - P.344

文献概要

 抄録:McCune Albright syndromeに合併したShepherd's crook deformityに対する1手術例を報告する.症例は10歳,男児.3歳時にMcCune Albright Syndromeと診断され,5歳時に左大腿骨骨折をきたし近医でギプス固定を受けた.その後,徐々に大腿骨近位部の内反変形が増強し,1997(平成9)年8月精査加療目的にて当科に入院した.身長149.5cm,体重60.0kgで,ライオン様顔貌を呈し,甲状腺機能亢進症などがみられた.左大腿の内反変形と短縮,股関節の可動域制限がみられ,単純X線所見では大腿骨全般にすりガラス様陰影を認め,近位部で約90°の内反変形がみられた.変形の頂点で約80°の矯正骨切り後,髄内釘固定を施行した.約4カ月後に骨切り部の骨癒合後に大腿骨頚部に健側腓骨を骨釘移植した.術後1年7カ月の現在,変形は矯正され全荷重歩行中であるが,患側下肢に約6cmの短縮がみられている.今後変形の再発や脚長差への対策が必要で,慎重に経過観察する予定である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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