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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻4号

2000年03月発行

文献概要

臨床経験

大腿骨骨折術後化膿性骨髄炎に対する抗生剤混入骨セメント髄内釘による治療経験

著者: 稲田充1 今泉司1 上村万治1 山田邦雄1 高田直也1 金嘉朗1 谷川智康1 門司貴文1 高橋育太郎1

所属機関: 1小牧市民病院整形外科

ページ範囲:P.349 - P.351

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 抄録:大腿骨骨折手術後の骨髄炎の治療は,保存的治療が無効な場合には病巣掻爬術や洗浄などの手術法が選択され,掻爬後は局所の抗生剤投与もしくは死腔充填術が行われている.病巣内の異物である内固定材は抜去することが一般的である.しかし,骨髄炎を鎮静化するには局所の安静は重要な要素であり,骨癒合が得られていない場合,創外固定や牽引などの他の固定法が必要となる.そこで,われわれは,抗生剤混入骨セメントを髄内釘に付着させた髄内釘を考案し,大腿骨骨折の術後骨髄炎をきたした症例3例に対して1997年より使用し良好な結果を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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