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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科35巻5号

2000年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩―長期予後からみた問題点を中心として―(第28回日本脊椎外科学会より)

RA頚椎病変術後の長期予後―術後10年以上を経過した症例の追跡調査結果

著者: 鷲見正敏1 片岡治1 池田正則1 向井宏1

所属機関: 1国立神戸病院整形外科

ページ範囲:P.385 - P.390

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 抄録:RAは慢性進行性疾患であるため,頚椎病変に手術を考慮する際には,その長期予後について知る必要がある.筆者らは10年以上前に手術を施行したRA頚椎病変45例中35例を対象として追跡調査を行った.調査期間中の死亡例は24例で69%と高率であった.非脊髄症症例の術後成績は全例良好であった.脊髄症症例の成績は不良で,術後10年以上経過例の改善はみられなかった.病態別では環軸関節前方亜脱臼の成績は良好であったが,下位頚椎部病変や環軸関節垂直亜脱臼は不良であった.日整会点数は術後5年までは術前より改善していたが,術後5年以降から悪化していた.移動能力が術前に自立していた症例も術後5年を境として悪化例を認めたが,術前要介助例では術後2年とより早期に悪化例を認めた.環軸関節前方亜脱臼以外の長期成績は不良で,死亡率は高いが,術後2年から5年の間は良好な成績が期待されるため,積極的に手術を考慮すべきであると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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